旅する女のラプソディー

20代をニューヨークで生き、離婚して帰国、環境問題に目覚めたシングルマザーの子連れアメリカ留学。40歳で大学卒業、45歳で大学院卒業、55歳で妊娠、出産。科学を愛し、旅をつづける女の半生、高齢出産やナサ(NASA)での仕事、アメリカ暮らしのあれこれなど、など

61歳のユウウツ

 

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おぼろげなぼやけた陽だまりの中で61歳のウツを思う ー カフェ物語


二、三日前から、マスタークラス(MasterClass)でニール・デグラス・タイソンの講座をとり始めた。このところしばらくうつ状態だったから、一体どうしたらいいかと悩んでいた時にニールの宇宙からの視点でモノを考えること(Cosmic Perspective)や、真理探究の真髄、科学の話しに触れて、ウツがいっぺんに吹っ飛んだ。

クリスチャンの人たちなら、きっとこういうだろう、「神様から離れて生きてはいけません」

私の場合は「科学から離れては生きていけないのだ」

科学する心と頭を最近、すっかり使ってなくて。主人とは喧嘩ばかり。

「あなたが、ああ言ったんじゃない」

「いや、お前がこう言ったんだよ」

ディッシュ・ウォッシャーの位置が変わったとか変わらないとか、ってことで言い合いになって。バイポーラーの夫とは結婚して10年。彼は薬で調整してるからいいけど。私は仕事にも行きづまってて、コロナで映画にも居酒屋にも行けないし。

ウツが、ウツ、ウツっと頭の真から始まって、胸の中心まできちゃってた。

6歳の子供には当たれないから、どうしたって、夫にハケ口が行く。

 

36歳で大学に入って学ぶことが楽しくて楽しくて、一生学生をやっていたかった。

モノはすっごく小さい粒のようなものでできており、その粒と粒の間はかなり広くって、だから壁を通り抜けることも不可能じゃない、まあ、実際にはかなり難しいけど。

環境学を学ぶはずだった大学では物質とその運動(Matter and Motion)なんていうかっこいいいコースをとっちゃたら、物理にはまっちゃた。っていうか、科学の手法とか、考え方、まずは、疑問をもつ、そしてその疑問に答えを出すための質問を考えるってことに感動して、そうだよなぁ、

日本人って、特に女だと、質問しちゃいけない、疑問に思っちゃいけないって

そんな時代に育ってるから、科学の考え方にゾッコン恋した。

それから、大学院へ進んで、アストロバイオロジーなんていう、またまた神秘的な学問に首を突っ込んで。

就職してからもなるべく午後遅い時間のコースを選んで、物理の博士課程の勉強した。難しいんだ、物理って。でもなんかワクワクするんだよね。だからトータルで8年ぐらい仕事しながら勉強した。

博士号とるはずだったんだけどねぇ。

男ってのは厄介だね。

結婚(再婚)したのが、51、それからもまだしばらく勉強は続けてたけど、アイ・ヴィー・エフ(IVF)っていう医療科学と医療テクノロジーの結晶を使って、子供作ろうか、ていう話になって。

統計力学のコースをとって、これはBをもらってよかったんだけど、ホルモン治療が始まって口から飲んだり、下からもバンバンホルモン剤入れて、少し太ってください、というドクターのお達しの通り、少しづづ肥えていってた頃、

日本では東北大震災が起きて、何か役に立ちたいと、放射性物質バケ学をとった。頑張ったんだけど、これはCをもらった。このクラス生徒三人しかいなかったんだから、他の二人がよく出来たってことだよね。

この続きはまた今度。

とにかく、私は科学から離れては生きていけない。

サイエンスのマインドフルで生きていこうっと。

 

 

 

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